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田舎の豆腐屋/2003年2月15日 |
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自然食ブームで田舎の豆腐が注目されている。 私も、とある情報源から国東半島の北の方の豆腐屋さんを訪ねてみた。 何人かの人に尋ねてたどり着いた豆腐屋さんは、私たちが求める田舎の豆 腐屋さんには程遠い本当の田舎の豆腐屋さんだった。 私たちが期待する田舎の豆腐は、地取れの大豆で、井戸から湧き出る田舎 のミネラルウオーターと、近くの海岸から汲んだ海水で作ったにがりを使 って、小ぎれいな田舎風の作業場で作っている豆腐だろう。 私が辿り着いた豆腐屋は、残念ながら遠く及ばない田舎の豆腐屋・・ただ ただ田舎の豆腐屋だった。外観からは豆腐屋のイメージはなく、ただの納 屋風。ここまでは良いとして、建物の外にはあぶらげ用の油缶が散乱し、 作業場の中は大混乱状態だった。さらにのぞき込むと主人とおぼしき人間 が出てきた。会釈をして声をかけて、豆腐の質問に入る。先ずは原料の大 豆は地元かと尋ねると、返ってきたこたえはアメリカ産。国産は原料費が 嵩んで利益にならないとあっさりと策無く私に返す。どこで売るのかの問 いには、車で各戸を売り歩くとの返事。一日100丁の豆腐は今時110 円だそうで、油揚げは50円。この商売気の無い田舎商売を少しひねって 大もうけをしている豆腐屋が憎たらしく感じた。 田舎の豆腐屋さん、もう少し策があっても良いんじゃないのか?・・あん まり高くしろとは言わないが、地域の百姓と結託して、地取れ大豆のうま い豆腐を売り出したらどんどん買いに来ますよ。どうせ味なんぞわからな いやからが、田舎の良い豆腐と信じてどんどん買ってくれる時代なんです から。2丁いただいて来た豆腐を今晩味わってみよう。・・結果はご想像 いただくことにしよう。・・・国東半島の豆腐やマップはこれにて中止と しましょう。 店売りもしているそうなので、興味のある方はお問い合わせください。 |