sub1365

覗きとおさわり/2002年12月4日




私の例で恐縮だが、比較的写真が好きで一眼レフに数本のレンズを

使って写真を撮ってきた。

短は24mmから長は135mmを被写体に合わせて使い分けて来た。

その内、長焦点レンズは覗きに近いと勝手に思いこんで、

24−35mm ズームレンズ1本とした。こいつがくせ者で、広い

範囲は撮れるがテーマへの焦点が絞りにくい。

そのおかげで被写体へ近づく事をおぼえた。

それからデジカメに持ちかえて更に道具の制約を大きくすることに

なった。最初のデジカメは単焦点だった。こいつはすべての被写体

に対して自らの体を動かして立ち向かうことを私に授けた。

それ以来、デジカメの非力なレンズ環境にストレスを受けることな

く写真が楽しく撮れるようになった。今の道具は、もちろん3倍ほ

どのズーム機だが、なぜかズーム機能を使えなくなってしまった様

だ。撮影はワイド端が95%以上と思う。間近に向かい合って被写

体が見える。近づくことでにおいも肌合いも感じ取ることができる。

のぞきを卑怯と思ってワイドレンズに変えたが、気付けば「おさわり」

になっていた。・・・