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技術と魔術／２００２年１０月２２日

私が国東半島へ戻った時に乗った自動車は１８００ccの

ガソリン車だった。

もちろんオートマチック・パワステでエアコン付きのご

く一般的な車だった。

こいつが非力で、夏場の渋滞でエアコンを入れておくと

オーバーヒート気にどんどんラジエターの水温が上がり

続ける。急カーブをゆっくり曲がろうとするとパワステ

のオイルポンプにパワーを食われてエンストをおこす。

２３年前の話だが、今時の車でこんな話はとんと聞いた

ことが無い。技術の進歩は著しい。燃費も、乗り心地も、

パワーも・・どんどん技術がその性能を引き上げて行く。

技術とは人の知恵、人の汗・・悩んで、喘いで、戦って、

泣いて、笑って、・・技術はどんどん私たちの生活を豊

かにする。時には間違った知恵で人殺しの道具を生み出

すが、それは技術ではない。・・それは魔術だ。