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アンテナ/2002年9月3日




私が小学校に上がるか上がらないかの時分にTVが我が

地域にも入り始めた。

それはアンテナという奇妙な針金細工の親分みたいなの

が屋根高く立てられて始まった。それから40年あまり

が経ち、屋根のアンテナは当たり前になった。

先日、国東半島の中心に位置する両子山(ふたごさん)

へ登った。

ここからなら国東半島が見渡せるだろうと思い、息せき

切っててっぺんに立った。

ところが、大きなアンテナが絶景を遮っている。

私たちの生活を豊かにしてきたアンテナだが、こんな犠

牲も現実と知った。

技術よさらに進歩して元の景色を返して欲しい。

わたしたちの生活の何をも犠牲にしない技術に期待する。