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まっがったきゅうり/2002年7月17日




きゅうりは曲がるものだが、消費者は真っ直ぐなきゅうり

を好む。いや、曲がったきゅうりをいやがる。

曲がったきゅうりが正常な姿なのに、いつから間違った解

釈になったのか?。

きゅうりがなぜ曲がるのかを考えたことがありますか?。

きゅうりをよく見てください。きゅうりの蔓や巻きひげは

ものに触れると巻き付く性質があります。これは、きゅう

りがより安全な体制を取ろうと、地表から少しでも這い上

がろうとして、つかまるために蔓や巻きひげをものにから

める遺伝子を作り上げてきたのです。

もちろん、この遺伝子はきゅうりの実にも影響し、きゅう

りが成長する過程でものに触れるとその方向に曲がってゆ

くのです。

きゅうりは風に揺られて葉や蔓に触れます。

その刺激で曲がるのです。真っ直ぐなきゅうりが出来る確

立はきわめて低いのです。その低い確立を当たり前として

要求するわけですから、生産者は大変なんですよ。重しを

ぶら下げたり。ものに触れないように気を遣ったりと。

それでも、曲がった きゅうりは嫌いですか?