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ちちばなれ /10月01日



人間は大人になっても親が教育を続ける。やって良いこと、

悪いこと。世渡りの術から楽をする工夫まで。このごろは子

づくりの方法までも教えようとする。他の動物でここまで子

供の面倒を見続けるものは無い。なぜ、人間だけがここまで

するのだろうか。する必要が有るのだろうか?。植物は種を

地面に落として子孫との関わりを終える。動物のほとんどは

巣立ちと呼ぶ乳離れで親から独立する。人間だけがなぜ・・

それは、こう考える。人間は増えすぎた。独立して暮らす場

所もなければ費用も莫大にかかる。どうしても、家族との関

わりを長く続ける必要が生じた。また、他人との距離が確保

できない為の社会ルールが膨大となる。こうなると、自己学

習だけでは対応の知識が身に付くのに時間がかかりすぎ、社

会からはじき出されてしまいかねない。いや、ひょっとした

ら、人間の遺伝子は一番完成度が低いのかもしれない。祖先

が蓄えた知識や経験を遺伝子に組み込めないのではなかろう

か。他の動物や植物はきっちりと遺伝子で子孫に伝えられる

のではないか。人間の不完全な遺伝子は時として暴走する個

体を作り出す。どうにかして遺伝子を他の動物や植物並に進

化させる方法はないのだろうか。