matama-f-01 真玉町の文化財
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宝高山岩仲寺臨済宗大徳寺派 (真玉町小河内)

小河内の狭い谷に尻付山・ハジカミ山を背に佇む。寺の由緒情報は不明。右隣に神社があり、宝篋印塔等の石像物などから、元は天台の寺院で、隣の山神社は奥の院ではと勝手な想像をする。

境内には目に付くような石造品は無いが、狭い参道に寄せた様に庚申塔や石塔や五輪塔が置かれている。

庚申塔は、町指定有形文化財小河内庚申塔が二基たっている。一つは蔓が絡んでその姿を覆い隠していたが、私がその蔓を剥がした。

岩仲寺庚申塔
「真玉町誌」より
画面右:建立「正徳五乙未天九月吉日建立」(1715年)、塔高160cm、半肉彫、屋蓋は寄棟造風、1面6臂青面金剛立像、2鶏、3猿、4夜叉。
画面左:建立紀年銘無し、総高130cm、半肉彫、屋蓋は唐破風、基礎3重、童子立像、半肉彫1面6臂、青面金剛立像、邪鬼、童子立像  

蔦に覆われた庚申塔(左)

寄せ集められたような石塔類

山神宮
小河内公民館前から鳥居に続く石段があり、鳥居は2基連なってたっている。
手前の鳥居の額装は「山神宮」、奥の鳥居は「山祇命」と刻まれている。

鳥居を二つ潜ると、「山神社宝篋印塔」がある。説明書きによれば、室町期永正十三年(1516年)、塔身二に金剛界四仏の種子が刻まれている。願主は、三郎太郎。

急な石段を登ると小振りな拝殿があり、その奥の岩壁に本殿がある。本殿の脇には、末社と思しき石殿が多数並んでいる。

多くの信仰を集め、国家安泰や五穀豊穣の期待を担った神様であったことだろう。

山神社宝篋印塔(左)

石段上の拝殿

本殿と横に並ぶ末社の石殿

社の裏へ続く道脇でみた仏の石像