matama-a-10 真玉町の文化財
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 中之坊磨崖仏
統合で廃校となった上真玉小学校上手の民家脇から畑の道を通り道なりに登っていくと上へと続く石段が見える。
崩れかけた石段を上り行くと左手に中ノ坊磨崖仏のある岩壁に囲まれた空間がある。

石段の脇には倒れた石灯籠の笠や五輪塔が無数転がっている。

上の段には、岩壁に彫られた連碑も見られるが、苔生して辛うじて連碑と確認出来る程度である。

元々覆屋があったのだろうが、今は荒廃著しく、このままでは風雨によって自然に回帰していくだろう。

荒廃著しい石段と散乱する五輪塔

岩壁下の五輪塔

板碑(左)と灯明たてだろうか?

苔生した連碑(連なった板碑)

磨崖仏のある空間


如意輪観音像

地蔵菩薩

大日如来      阿弥陀如来

 巖乃院明王堂 中之坊磨崖仏から数十メートル上手にある不動明王を主尊として祀る。お堂は裏の岩を抱き込むように造られ、岩に不動明王をはじめ多くの仏を祀っている。
少し紹介すると、弘法大師、観世音菩薩、馬頭観音、愛宕明神、阿弥陀如来他。

さらに、「社日」と彫られた石塔も供えられている。社日信仰の場でもあるようだ。ちなみに、社日とは、春と秋の戊(つちのえ)の日で、春の社日には五穀の種をまつって豊熟を祈り、秋の社日では初穂をそなえて豊穣を感謝する。国東地方では、「お社日様」として祭事が行われる。

春には、このお堂でおせったいが行われ、多くの参拝者で賑わう。

また、このお堂の隣には三界萬霊の碑、稲荷神社、五輪塔ほか多くの石造物が祀られている。



三界満霊の碑  五輪塔  稲荷神社他   

裏山に祀られる石祠